大腸ポリープについて
大腸ポリープは、放っておくと大腸がんへと進行するものもあります。そのため。処置の適応になるポリープは切除し、がん化を防ぎます。
ポリープには、腫瘍性と非腫瘍性がありますが、どちらも切除対象になります。大腸ポリープは、大腸粘膜に起こる隆起性の病変です。
腫瘍性の大腸ポリープは、成長すると腺がんである大腸がんに進行する腺腫の1種です。非腫瘍性の大腸ポリープでも、一定以上の大きさになるとがん化するので注意が必要です。
大腸ポリープ切除は日帰り手術が可能で、大腸カメラ検査と同日に行うことができます。同日のため、事前の下剤服用や食事制限も1度で済みます。
当院では、大腸内視鏡検査を受ける患者さんには、ポリープ発見時の切除について丁寧にご説明し、納得いただいた上で切除を行っているのでご安心ください。
大腸ポリープ切除について
ポリープ切除手術は、大腸内視鏡検査と同日に行うことができ、日帰りで受けることができます。
大腸内視鏡検査は約1５～20分、ポリープ切除の場合30～40分程度で終了します。
ポリープ切除手術を行った場合は、術後に出血や合併症を引き起こさないように、自宅へ戻ってから安静することが大切です。
注意点として、数日間のアルコール摂取や刺激物の摂取の制限、出張や旅行などの遠出、激しいスポーツなどは1週間程度控えてください。帰宅後に急な体調不良などがあった場合は速やかに当院にご相談ください。
切除したポリープが大きかった場合や、早期大腸がんを切除した場合は、帰宅後の制限期間が延長することがあります。
大腸ポリープ切除の種類
コールドポリペクトミー
スネアを強く締めて切除し、高周波では焼き切らないポリペクトミーです。
従来のポリペクトミーより穿孔や出血の可能性が低く、安全性の高い手術方法です。
大腸ポリープ切除における注意点
大腸ポリープ切除手術後は、出血や合併症を避けるためにも帰宅後の安静を保つことが大切です。
切除したポリープの形や大きさ、数によって術後の制限内容が異なります。
1.出血があった場合
便に少量の血液が混じる程度の場合、自然に止まるので心配ありません。
ただし、出血量が多く、痛みが伴う場合は速やかにご連絡ください。
2.食事
普通食で大丈夫ですが、香辛料など刺激物や肉類など脂肪分の多い食事は控えてください。
3.飲酒
飲酒は数日間控えてください。お酒は血行促進させ、出血させてしまう場合があります。
4.入浴
手術当日はシャワー浴程度で、長時間の入浴は控えます。翌日からは制限なく入浴できます。
5.運動
散歩程度で、激しい運動や腹圧のかかる運動は1週間ほど控えてください。
6.旅行や出張
術後、遠方で急な体調の変化に対応できないため、術後の旅行や出張は1週間ほど控えてください。
検査日の設定を、出張や旅行のないスケジュールで調整をお願いしています。
